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それはただ単に、トシかな。

2008-01-31

Tag : アーハ!

木田元「反哲学史」講談社学術文庫

木田元「反哲学史」

正当な哲学概論なので題名でソンしてるかも。
分かりやすい上に深い。
整理して捉える視点が高く広い。
学生の頃、
こんなテキストがあったらよかったのに、と思いつつ、
押し頂くようにして読みました。

ソクラテスやプラトンの頃から中世のキリスト教哲学も包含して、
脈々と繋がる西洋の形而上学。
自然(ヒュシス)を切り離し切り刻む認識論を徹底して成立した
近代合理主義、実証主義、科学と技術の融合。
それに反対する思想の流れとして、
後期シェリング、マルクス、ニーチェまでを概説してます。

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テーマ : 哲学/倫理学
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稲作の前にも「文化」はあったのか?

2008-02-10

Tag : もぞもぞ

佐々木高明「照葉樹林文化とは何か」中公新書
照葉樹林文化とは何か

ツバキ、サカキ、ヒイラギなど神事にも用いられる
葉っぱが厚くてテカテカしてる樹木を、
照葉樹というんだそうです。

照葉樹の森が生い茂っている地域、
東アジアの少数民族の暮らしぶりを調査すると、
・焼畑農耕による雑穀・根菜中心の栽培文化
・モチ・チマキを食する習慣(蒸かす、搗く道具)
・ナレズシ・ナットウ・麹酒など発酵食品の広がり
・養蚕・漆器・竹細工
など、
稲作による生活が文化として確立する
前からある、
こんもりと繁った豊かな森と暮らす
日本古来の文化の独自性とルーツを
裏付けてくれる結果が、
民俗学的な調査からも得られるんだそうです。
1960年代から調査研究されていたということも
この本を読むまで知りませんでした。

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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

私はユダヤ人をよく知らない

2008-05-21

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」文春新書
「私家版・ユダヤ文化論」


思想家であって武道家であって、
女子大の教授でもあるという、
私の知り合いにはあまりいそうにない人が著者です。
レヴィナスを師と仰ぐ先生で、読み進めると感覚が近いというか、
同じようなところにこだわって世間を見つめてるなあ、という、
屈託の匂いを感じます。

実に色々なことが書いてあって、
感想自体まとめきれないけれど、
ユダヤ人のことも
ユダヤ教のことも
反ユダヤ主義のことも
戦前の日猶同祖論のことも、
ちっとも知らない私であっても面白い本でした。

哲学者の書いた哲学の本だろうと思って手に取りましたが、
思想家の書いた思想の本だったことが、
終わりまで読んで実感として分かりました。
つまり、自分が思ったことを書いてあるのであって、
解説や論述とは異なる感じです。
(だから私家版、なのでしょうが)

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テーマ : 文明・文化&思想
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愛は技術である、と。

2008-09-07

Tag : アーハ!

エーリッヒ・フロム「愛するということ 新訳版」(紀伊国屋書店)
「愛するということ」
新訳版が出たとどこかで聞きつけたので
借りてきたのですが、
初版は1991年でした。
それはともかく読みやすかったです。

は技術であって誰もが簡単に浸れる感情ではない、
だからには習練が必要である、
技術の習練には規律・集中・忍耐・最高の関が必要である、
といった調子でズバッと切り分けます。
言われれば当たり前のことかもしれませんが、
よく考えずに浸っているとあいまいにしてしまいがちなところを
明快に整理してもらえます。

書かれたのは1956年とのこと、
それ相応の古さもあります。
精神分析的解釈はやや極端ですし、
を性的満足とダイレクトに結びつける表現には
少しひいてしまいました。
とはいえ、それを上回る新鮮さがあります。

原題はThe Art of Lovingだそうです。
技術と訳すのはニュアンスを汲み取りきれているのか、
多少の疑問を感じますが、
テクニックとは違う、わざとも違う、技術である、
というあたりを狙ったのだろうかといました。

ナルシシズムの対極に自己客観視がある、という
論点整理にも感しました。
そういうことを最近忘れていた気がします。
・・・私だけかもしれませんが。
家族にも読んでもらいたいような。
子どもには少し刺激が強すぎるような。
しかるべき時期が来たら、でいいかもしれません。
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おたくvsオタク(Round.1)

2008-10-13

大塚英志+東 浩紀
「リアルのゆくえ~おたく/オタクはどう生きるか」(講談社現代新書)

「リアルのゆくえ」
スリリングな迫力に満ちた対集です。
まだ読み終えてません。
2001年、2002年、2007年、2008年
4つの時期の対が含まれてます。
今日は前半の2つの対を元に書きます。

以前にもポストモダンを論じる視点っていう書き込みをしました。
その下敷きにした新書「動物化するポストモダン」の著者と、
その本を読んだときに連想した別の評論家が対してます。

少し古い世代のおたくから社会を分析する評論家
(いまではマンガ原作者と大学教授もしているそうです)が、
新しい世代のオタクから現代を見通す評論家に対して、
理論も感情もテクニックも駆使して議論をしかけてます。

やっつけようとしてるのか、
同じ地平に引っ張りだそうとしているのか、
ただヤッカミか嫉妬でからんでいるのか、
ちょっとはっきりしないところがあります。
近頃の若者は・・・と言い出すとオヤジ化の兆候でしょうから、
オヤジおたくと言ってもいいのかもしれません。

しかけられる方の若手オタクは、
敬意を表しつつ、
先輩の意見には無理に合わせません、という
自分のスタンスを崩さないようにしながら、
議論を積み重ねていきます。

普段から論争慣れしている二人なのだろうといますが、
それぞれの考えを伝える幹となる部分の表現が、
深く鋭いです。
読みごたえの実感を長引かせたくて、
わざとゆっくり読んだりしてます。

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秋葉原に立つオタク(Round.2)

2008-10-18

集「リアルのゆくえ」の後半についてのコメントです。
2007年の対
2008年7月、秋葉原での殺傷事件を請けての
緊急対がありました。
あまり脈絡もなく、
「萌え要素の集合」とか「データベース消費」の
典型例に挙げられていた
いくつかの作品のうち、
私でも確かにそんな気がするとった
「でじこ」の画像を貼っておきます。
でじこ
著作権ぎりぎりかも。

おたく評論家による発と
オタク評論家による抗弁の応酬のうち、
目を惹いたものは追記に載せてみます。
初めは真意を図りかねたため、
ことばのプロレスなんだと認識するのに
時間かけてしまいました。
もともとこの対(集)の中で完結する話ではなく、
舞台をあちこちに移しながら
この人たちは巡業していくのだろうなあと、
今更ながらいました。
ずっと若い精鋭の評論家が、不器用そうで
実は不気味な位の余裕からスタンスを崩さずに
応対し続けたことを
最後まで読み通した結果、
確認できました。

発によりオタク評論家は、
世代に共通するリアルの世界内の充足から抜け出て、
同世代の感覚や考を代表する語り手として、
立ち上がらざるを得なくなった、というところで
この本は終わってます。

あとがきまで「ふるってる」なといました。
 対になっていたはずの双方のあとがきのうち、
 印刷に回す2日前に、
 大塚氏が自らのあとがき原稿の削除を申し出てきた。
 事情は分からないがそのまま出版されることになった、
という、
東氏による附記で終わってます。
こういうのって、
いいとこで終わってしまう紙芝居屋のおじさんの
手法と同じかなと。
(月光仮面とか黄金バットとか、
 急に譬えが古いですけど)
その辺もまたプロレスかな。
うまくのせられてしまいました。

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テーマ : 文明・文化&思想
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「なーんちゃって」のもつリアリティ

2009-01-11

Tag : アーハ!

平田オリザ「演技と演出」(講談社現代新書)
「演技と演出」
今は教師をしている旧友に会いに行き
「教育は舞台だよな」
というところで合意しました。
東大農学部から猿が逃げた頃の話です。
私の着想は
山口昌男の著作から裏付けをもらって強くそうった、というもので
オリジナルではありません。
たしかこの本辺りだったといますが、
読んだのはだいぶ前で正確には分かりません。

この本の前に鴻上尚史の本を読みました。
ワークが満載、電車の中で読むにはうずうずする本で
実際にやらないうちに読み進めたらもったいない。
ただ、演じる方の身への気づきにとどまっている気がして
(途中でやめたからかも)
機会があればまた今度、ということにして
返却しました。
人を動かすには
演じる人より演出する人の視点
(ディレクターズ・ビュー)が必要かなといます。
もちろん両方必要なんですが。

前置き長いっすね。
演出家に要求される資質として、著者は
・世界観
・方法論
・構成力
・説得力
・リーダーシップ
をあげています。その直後には、
このうちの二つくらいが優れていれば、プロの演出家として、何とかやっていけるかもしれません。(p.13)
といった但し書きがついていて、
慎重でウィットに富んだ配慮が満載です。

あとがきには「私は傲慢で不遜な人間であり」とありますが、

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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

独立変数を見つける経営科学

2009-04-04

エリヤフ・ゴールドラット「ザ・チョイス 複雑さに惑わされるな!」(ダイヤモンド社)
「ザ・チョイス」
天気がいいので、
本の写真も陽差しの下で。
自分で買わずに図書館の本ばかり読んでいるのは、
部屋の片づけを進めないため
新しい本の置き場がないからで。
このシリーズ、前の4冊は自分で買ってきましたが、
事情によりこの本は、まず図書館で借りて読み。
通読してみてやっぱり手許に欲しくなりました。
いいなあ。

物理学博士が提唱する、科学的な考に基づく
コンサルティング理論を紹介する本です。
ここ数年の間に世界規模で引き合いのある
コンサルティング企業グループに成長したようで、
ノウハウを全部は本に書けなくなってしまったような
印象です。
勝手な憶測ですが。
分かりやすい文章(父と娘の会話)と
編集(合間に社内で共有されるレポートがはさまる)になっているのに、
結果的にはなんだかよく解らない。

そういうことも期待される立場になりつつあるんでしょうが、
経営管理のプロとはいえない私にとって
読んだり聞いたりする「すごい」コンサルタントや大学教授の話は、
まあ、いつも大体そんなもんです。
最後はどこか雲の上にあるような高みの話になってしまい、
自分で使えそうな話にはならない。

この本のまとめは以下のポイントに集約されるとのこと。
・人はもともと善良である。
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる
(pp.285-286 解説 より)
これまでの話のまとめとして、わかります。
実際どう適用するかは、さっぱり解りません。

でも面白いんですよ。
自然科学の発想や考が経営に使える、ってところが。

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テーマ : 経営改革
ジャンル : ビジネス

談論挑発

2009-05-02

内田樹「こんな日本でよかったね 構造主義的日本論」(バジリコ)
「こんな日本でよかったね」
借りるのは2回めで、
途中返却も2回目になりそうです。
想家で武道家で女子大教授のブログから、
記事を抜き出してまとめた本です。
が多彩なので、
一回じゃまとめきれないなあといつつ、
また貸し出し期限が迫ってきました。
かくなる上はもう買って読むしかないとってます。
・・・大げさな。

すでに色々な書評や
読者ブログの記事があるとうので、
気になるキーワードやフレーズを引いて
印象のまとめのみ。
○構造主義(ソシュール、レヴィ=ストロース、ラカン)
○現象学(老師レヴィナス
が、まず目につきます。
フランス現代想という風にはくくれるけど
あまりない組み合わせで、
斬新ですよね。
自己矛盾しやしないかと気になりますが、
読んでいるとあまり気になりません。
間隙を埋めるのは
先生の強烈な個性と
体感覚(考えとも直観とも違う感じ)
発(巻き込んで焚きつける)
というスタンスじゃないかと
います。

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

サンスをめぐる哲学

2009-08-16

Tag : 屈託

熊野純彦「メルロ=ポンティ
 哲学者は詩人でありうるか?」(NHK出版)

「メルロ=ポンティ」
「シリーズ・哲学のエッセンス」のうちの一冊です。
随分前に「レヴィナス」を読んで
想を書いたことがありました
最近は屈託に耽る暇もなく、
その分は生きてるじがしません
(ゼイタクな・・・)。

メルロ=ポンティは1961年に53歳で他界してます。
もっと長く生きてたら、
どんな著作を書いたのだろうかと考えると
すごく気になります。

日本語で読んでもフランス語で読んでも
(読めないけど)
よく分からなかった文献の中で、
右手が左手に触っているときは
左手も右手に触っている、
という相互作用の新鮮さが残ってます。
・・・ひょっとするとそれは都合のいい記憶で、
実は中村雄二郎の解説にあったのかもしれませんが。

味で覚を縛りつけるのではなくて、
覚の中から浸み出してくる味をじわっと味わうのに、
フランス語は適してるなあといます。

この本でも
哲学と詩の異同を論じる形をとって、
メルロ=ポンティの索を辿ってます。
「樹が私に語りかける」のは、
索の発端としてはアリですが、
哲学には禁じ手になっている
という狭苦しさを指摘してます。

メルロ=ポンティならば、
その狭苦しさを解き放つ想を
発展させられたんじゃないだろうか、
もし生きてたら・・・ですが。
改めてそんなことを考えました。
よく分かってもいないくせに。

この本を読んでも
メルロ=ポンティの想が
系統だててよく解るわけではありません。
でも、同じsensを持ってる人ならば、
メルロ=ポンティのファンにはなれるかも。
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テーマ : 文明・文化&思想
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