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神秘と科学のあいだ

2009-12-19

Tag : アーハ!

吉村正和「フリーメイソン‐西欧神秘主義の変容」(講談社現代新書)
「フリーメイソン」
またまた似つかわしくない本を読んでます。
きっかけは家族とミーハーに訪れた
音羽御殿だと思います。
ゴスロリ愛好者の
トイレ着替えと記念撮影禁止
の注意書きが
更に雰囲気を醸し出してました。

前半はフリーメイソンについて書かれた本で
フリーメイソンのことを書いた本ではありませんでした。
結局、その実体はよくわからないのかもしれないと
思いながら読みました。
歴史の教科書独特の
客観的な退屈さを思い出しました。

論という言葉を初めて知りました。
ルネサンス以前の宗教的秘主義と
人間主体の近代性主義
(自然科学の発展と世界の西欧化)の
橋渡しをした考え方で、
その発展と深化に
フリーメイソンが一役買ったのだろうというのが
著者の考えのようです。
論は、啓示性を否定するといいながらも、世界を創造したの存在だけは否定せず、その点ではっきりと無論と一線を画している。神論は、キリスト教的な超越神をいわば人間の歴史から棚上げして、宗教の範囲を道徳・倫の分野だけに限定しようとする。(p.104)
際政治の裏舞台で暗躍する
秘密結社というイメージとは
だいぶ違います。

『魔笛』に表現されたフリーメイソン思想の著しい特徴は、古代の密儀宗教に端を発する西欧神秘主義の系譜と、西欧近代の性主義・啓蒙主義・科学主義の系譜が融合しているところにある。(p.114)
とも書いてありました。
神のから
自由と平等のへの変化を
フリーメイソンに属する人たちが
主導していったのだろう、
という考え方には
欠けたパズルのピースを
ひとつ埋めてくれるような
ここちよさがありました。
登場するメンバーの個性が伝わってきて
歴史の躍動感が
後半の記述にはありました。

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テーマ : 秘密結社の謎
ジャンル :

不合理にも法則性

2010-08-05

Tag :

ダン・アリエリー「予想どおりに不合理
 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」(早川書房)

「予想どおりに不合理」
新しい本ではありませんが
やっと読めました。
両脇に控えしは
ウォトカに注ぐ甘いライムと
カレーメンチにかけておいしかった
マコーミックのガラムマサラソースです。
内容には関係ありません。

原題を直訳すると
「予測可能な非合性」といった感じになります。
科学的に実証できる(かもしれない)
ってニュアンスです。
できるかな。
かなりできてると思います。
人の決断のぶれや揺らぎが
因果関係上に並べて整されてます。
何よりこういう実験を考えること、
そのために知恵を出し合って議論するのが楽しそうです。
大学で学ぶ学も
これくらいスリリングならいいなぁと思いました。

それぞれのテーマで章立てがあるので、
できるだけそれに沿って感想を。

相対性の真相
売れなくてもいい
おとりになるアイテムをメニューに加えると
ほんとに売りたいものがよく売れるという
理を、
エビングハウスの錯視
になぞらえているのが面白かったです。

需要と供給の誤謬
スターバックスに通い始めると
よその安くて大衆的なコーヒーを
飲みたくなくなるのは
価格を「刷り込む」
戦略に気持ちがもってかれてるんですね。

ゼロコストのコスト
無料!の力を
ちゃんと説明できる経学が
あったでしょうか。
この本では実験社会理学と同じアプローチを基に
実証的に説き明かしてます。

社会規範のコスト
合理的に対価を支払うと
快く協力する気持ちが薄れてしまい
なかなか元には戻らないそうです。
近年の研究によると、一〇代の若者がひとりで運転しているときに事故にあう確率は、大人より四〇パーセント高い。ところが、車にもうひとり一〇代の若者が乗っていると、この値は二倍に跳ねあがる。三人めの若者がいれば、さらに倍加する
出所はニューヨークタイムズの記事だそうですが、
とても説得力がありました。

扉をあけておく
選択肢があるから迷い、
捨てられないから時間を浪し、
その間の機会損失に気づかない

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テーマ : 投資手法、哲学、心理
ジャンル : ファイナンス

チームワークをけしかける

2010-08-22

Tag : スキル

堀公俊「ファシリテーション入門」(日経文庫)
「ファシリテーション入門」
頭の中を整できるキーワードが満載でした。
たくさん引用してみたいですが、
それも芸がないので
なるべく自分の言葉もつかってみたいと思います。

リーダーシップ
マネジメント
と肩を並べるスキルとして
ファシリテーションの必要性が説かれてます。
一人を伸ばすとか管するとかではなくて、
人と人の相互作用を組み立て
関係性を管してくやり方です。
プロセス重視のアプローチは
日本人にもなじみやすい気がします。

もちろん前提となるスキル的で
パワフルです。
・チーム作りのために
 目標をはっきりさせ
 メンバーの特性を把握する
・メンバーの考えを受け止め、引き出すために
 聴いたり尋ねたりするスキルを磨き
 アサーティブに見を述べる
見をかみわせ整するために
 論的思考でポイントを明らかにし
 テーマの構造を図示する
思決定に向けてを形成するため
 識のギャップからくる対立を共感できる形で解消し
 メンバーに次につなげるフィードバックを与える
といった、多様なスキルが求められてます。

もともと論理的でないもので

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テーマ : 組織の人材育成
ジャンル : ビジネス

限界を論証する理性

2012-10-06

Tag :

高橋昌一郎「理性の限界
不可能性・不確定性・不完全性」(講談社現代新書)

「理性の限界」

硬めのしっかりした本を久々に読めました。
扱う中身は広いですが、読みやすいです。
現実にはありえない人数の人が登場する
公開座談会のような形式をとって、
ジャズバンドのセッションを思わせる
話の広がりで、楽しかったです。
難しい割には眠くならなかったです。
カント主義者が徹底的に議論から
遠ざけられる役回りになっていて、
著者が構成を演出する役目も
果たしてるのだと思いました。

骨子については、ryotoさんのブログ
In the furthest place from divinityの記事
きちんとまとめられてるのを見つけましたので、
ご参照ください。
勝手ながらトラックバックいたします。

性のもとで完全に公平な選挙はなりたたない、
という論を提唱してノーベル経済学賞をとった人が
いるそうです。知らなかったです。
日本のテレビで紹介してるのを見たこともないような。
内容が難しすぎるのも確かですが、
素人は知らなくてもいいと思われてたんじゃないかと気になります。
放送大学なら扱ってますかね。

物理現象をすべて法則化して体系づけることは可能である
(公式に当てはめて測をあてきれない)というのが、
どこかで名前は聞いたことがある「確定性原理」ですが、
光とか素粒子とか目に見えないレベルの話まで行くとそうなる
ということみたいなので、
分からなくてもしょうがないんじゃないかという気もします。
分からないことが残るということに、
造物主である神の存在を仮定したくなるロマンがあります。

すべての命題を真と偽に分けて整理する論理学を
完全構築しようとしても、
本に書いてある命題だけの世界ならば可能でも、
それを言う人が命題とくっついてくると、
真と偽を決められないパラドックスが容易に生じる、というのが
完全性定理」のゲーデルに始まる一連の定理だそうです。

科学が不完全なものだと考えていいのか、
人間の理性には限界があると考えるのがいいのか、
時間がなくてよく考えられてません。
漠然と思ったのは、人は全てを秩序立てて知ったり測したり
言い当てたりすることはできないらしい、ということを
証明することができる、ということになります。
自らの限界を示せる理性はもってるということですよね。
それならば、科学技術の発展で世の中の流れから取り残された感もある
学が、まだまだ形而上学として生き残る道があることを立証してる
ことになりそうです。

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テーマ : 哲学/倫理学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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