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気分で乗せられる議論

2011-01-29

飯田泰之「ダメな議論
 -論理思考で見抜く」(ちくま新書)

論理思考で見抜く
ロジカルシンキングをビジネスに応用、
というテーマの本を何冊か素通りしました。
頭のザルの編み目が粗いようで
あまり残ってるものがありません。
本格的な理トレーニングは必要だと思いました。
そのための本は途中返却してるので
またリトライしようと思います。

今回は主にメディア上の言説をとりあげて
いかに理的でないかを説明しようと試みた、
勢いのある本です。
あちこちのブログで書評があがってるので
あまり付け足すことはないのですが、
コンパクトに議論をまとめることの怖さを
改めて感じました。

タイトルだけで読ませるブログも増えてますね。
中身にあまりがっかりしてない自分に時々気づきます。
それくらいうまく乗せられてるってことでしょう。

経済学の議論は、そもそも言葉の定義が
理論的な立場によって違ったりしてます。
どの定義に基づいて論を展開しているかに
敏感になるのでしょう。
そのセンスがクリティカルな内容の検討に
役立ってるんだろうと思いました。
・・・基礎のない私には、
その指摘すら時々うさんくさく思えてしまいます。
ダメな議論に比べ
いかにダメじゃない議論が難しいかということなのでしょう。

あとはなんといってもコールドリーディングの技法の魅惑です。
背景にある「ふんいき」に近い心理を読んで
違和感のない論を展開し、
ここちよく納得させてしまう技術が広まってるようです。
政治家や経済ジャーナリストがそれを使うのは
商売だからしかたないですが、
学者が使っちゃ、自ら存在を否定してることになるのでは。
その辺りをばっさり切る著者の論調は心地よいです。
こっちも切られる小気味よさがあるので
読んでみてよかったと思います。

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テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

はだかの文明化

2011-01-15

中野明「裸はいつから恥ずかしくなったか」(新潮選書)
裸はいつから恥ずかしくなったか
ほかの予約本を図書館から借りるために
期限切れで返したことのある本です。
それでも続きが読みたくて
また借りました。
貴重な情報は「情報考学 Passion For The Future」さんの記事から
いただきました。トラックバックしました。

江戸時代の庶民ははだ脱ぎの生活や行水
銭湯の混浴も厭わなかったため、
西洋人がやってくると
好奇心と驚異の目にさらされたそうです。
多彩な資料をひいてあり
それだけでも興味をそそられます。
近頃の新書本は参考文献の少ないものが多く
テーマを深く掘っていないので、
このテーマへの著者の傾倒ぶりが窺えます。

はだか」「ハダカ」「裸」「ヌード」と並べていくと、
服を着ていないことへの
視線や態度が変わってくのが判ります。
著者はこれを日本文化の西洋文明化と関連づけて
考察してます。
ひらがなだと真剣・本気・誠実というニュアンスもあります。
カタカナだと服を着ていることとの区別がはっきりして
そこから羞心が生まれてくる気がします。
漢語だと鑑賞用という感じがして
少し無理やり欲望を芸術に昇華してる気がします。
外来語だともう、すっかり
子どもに隠して見るものの記号になってます。

羞恥心が文化から生まれてくる、というのは
ごく自然な考察で
日本人は急激な文明開化によって
複雑に折り曲げた羞恥心をもつようになった、
というところが著者の主張の
オリジナリティーに感じました。

それも、外圧ではなく自粛によるトラウマであり、
明治維新は薩長に代表される下級武士によって推進されたため、
極端に西洋人を意識したお触れと取り締まりを行って
政権を維持しようとする必要があった、
という指摘が面白かったです。

日本人の神経症性は黒船来航から始まったという分析を
その昔、岸田秀の本で読んで
ずっと引っかかっているのですが、
そういう傍証の立て方もあるのかと思いました。

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

0.5歩が原点

2011-01-10

Tag : もぞもぞ

姜 尚中「リーダーは半歩前を歩け」(集英社新書)
リーダーは半歩前を歩け
金大中という偉大なリーダーへの
インタビューがきっかけとなり、
成熟した民主化が進まない日本の状況に
警鐘を鳴らす、啓発的な本でした。

「小泉劇場」に沸いた日本人の心理状態を
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」をひいて
柔らかくも冷やかに分析してます。
10も先に行ってしまうリーダではだめで、
前を歩いて
時には立ち止まって
目線を合わせてから歩きだすリーダー像が、
混沌とした現代には
必要だという主張です。

先生自身は「リーダーになれない人間」とことわった上での
リーダーシップ論ですので、
読んでるだけで元気が出てくるとか
あるべき姿がきちんとまとまって伝わってくる
という感じではありませんでした。
ただ、とても耳障りがいいです。
先生の考えの当否を問いたくなるような
気にはなりませんでした。
この手のテーマは議論を呼び起こすような
後味が普通だと思うのですが、
不思議です。

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テーマ : これからの日本
ジャンル : 政治・経済

とてもじゃないけどVOWじゃない

2011-01-03

新年のご挨拶をかねて。

お越し戴きありがとうございます。
今後もよろしゅうに。

携帯カメラは昨年の場合、
ほとんど書評記事の肥やしになりました。
壊れてからはついぞ役に立ちません。
そのため普段にも増して面白い真がありません。
当社比マイナス成長です。
そのため早めに切り上げます。

東尋坊
去年はたまたま北陸や上越によく足を運びました。
東尋坊もこんなに天気がいい日ばかりなら、
思いつめた人もタイミングを逃して帰るしかない気がしました。
バスに乗らずにえちぜん鉄道三国港駅まで歩いていくと
地元の中学生に明るく挨拶されました。
感心感心と思ってましたが、
地元の人じゃないと察しがついたので
大人の振る舞いをされたのだろうと後で思いました。

福井城址足羽川堤防
福井城址と足羽川堤防です。
研修も受けたので
東尋坊の用心棒を自認する茂幸雄さんのお話も
ちゃんと伺ってきました。
食べ物を含め、自然が豊かでした。

金沢城址石川門石川県広坂庁舎
金沢城址石川門と石川県広坂庁舎です。
ちょうど梅雨明けの日でした。
入り口の門だけでもすでに城みたいでした。
金沢の町には「気取り」がありました。
カレーも食べました。
能登豚カツカレーを急いで食べて
上アゴが火傷しました。い日でした。

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テーマ : 行ってきました☆
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