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おたくvsオタク(Round.1)

2008-10-13

大塚英志+東 浩紀
「リアルのゆくえ~おたく/オタクはどう生きるか」(講談社現代新書)

「リアルのゆくえ」
スリリングな迫力に満ちた対集です。
まだ読み終えてません。
2001年、2002年、2007年、2008年
4つの時期の対が含まれてます。
今日は前半の2つの対を元に書きます。

以前にもポストモダンを論じる視点っていう書き込みをしました。
その下敷きにした新書「動物化するポストモダン」の著者と、
その本を読んだときに連想した別の評論家が対してます。

少し古い世代のおたくから社会を分析する評論家
(いまではマンガ原作者と大学教授もしているそうです)が、
新しい世代のオタクから現代を見通す評論家に対して、
理論も感情もテクニックも駆使して議論をしかけてます。

やっつけようとしてるのか、
同じ地平に引っ張りだそうとしているのか、
ただヤッカミか嫉妬でからんでいるのか、
ちょっとはっきりしないところがあります。
近頃の若者は・・・と言い出すとオヤジ化の兆候でしょうから、
オヤジおたくと言ってもいいのかもしれません。

しかけられる方の若手オタクは、
敬意を表しつつ、
先輩の意見には無理に合わせません、という
自分のスタンスを崩さないようにしながら、
議論を積み重ねていきます。

普段から論争慣れしている二人なのだろうといますが、
それぞれの考えを伝える幹となる部分の表現が、
深く鋭いです。
読みごたえの実感を長引かせたくて、
わざとゆっくり読んだりしてます。
以下、追記部分はほとんどメモです。
「データベース消費」という概念を手短に伝えたいのですが、
今回は宿題にします(永遠の宿題?)。
2001

大塚英志「物語の体操」
柄谷行人:単独性

この他、ちゃんと理解するのに必要な文献を
いくつかとばしたまま読んでいるので、
ちゃんと分かってないなあといます。
例えば、
・東浩紀「ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2」 (講社現代新書)
・東浩紀「存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて」(新潮社)

マーケティング理論が権力と結びついた
著作権料と見えない権力
80年代の想を見ていて実感するのは、広告業界とニューアカの想が必要以上に接近してたんだよね(大塚)
戦後的な体験と資本主義の結びつき
アメリカ化されたアジア
日本国憲法の決定的な無国籍性と普遍性/仮構の普遍性
おたく文化自体がアメリカニズムの日本的戦後的類型

著作権料が
「国家」「政治」の次元とは異なる
「権力」「システム」を構成し始めている、
というのは面白かったです。
広告業界とニューアカデミズムの想が接近してた、
という指摘に、虚を突かれました。
どこかでそう感じていたけど、
自覚して考えを広げる手がかりにはしてませんでした。
日本の戦後的な体験と「おたくの発生」について、
ふたりの評論家の立脚点は共通してるといますが、
どう発展させていくかは異なってます。

2002

セキュリティに人々の意識が行ってしまって、国家に守ってほしいという意識が肥大しているんだけれども、そのことに対する生理的な拒否反応がまず成立しなくなっている現実がある
そもそもセキュリティ化の傾向は、多文化主義化やポストモダン化と深く結びついている。
9・11以後、多文化主義的な「他者」の旗色が一気に悪くなった
多文化主義のポストモダン社会は(中略)いろいろな人に勝手に生きていてください、ということになっている。その代償として求められたのが、そういう多文化主義の空間を安定させるセキュリティの装置であり、要は、本当にアブナいやつは事前に排除しておこうという発想なわけです
非人称的で工学的な権力の作動
イデオロギーなき管理技術の整備
表現の自由というのは、誤配の自由を含んでいるとうんですね
オタク系文化の市場というのは、人間のオリジナリティというのはその程度のものにすぎないんだぞ、ときわめて冷酷に突きつけるところがある
データベースからのサンプリングで物語を作っている点で自分とオウムは同じだって村上春樹は告白する。
吉本隆明は、ばななの小説はマクドナルドだ、世界中で同じ味がすると言った

匿名のコンピュータシステム(技術)で
セキュリティを確保していこうとすると、
その権力を握っている(保っている)のは
構築に出資した実力者や支援者(政治家、官僚、財界)ではなく、
たまたまそのシステムをメンテナンスしている技術者だったりする、
そういうかつてない状況が発生している、という指摘。
ちょっと危ういけど面白いです。
大塚氏が東氏に一番からんでいるのは
この辺りからです。
君はその権力と戦わないのか(批判しないのか)、
と、食ってかかってる感じです(私にはそう聞こえました)。
村上春樹、オウム、吉本ばななに通底する
「データベースからのサンプリング」については、
そうなのかと思っただけで、
私には得心できてません
(よく知らないので)。

こなれてない表現と引用の連続なので、
うまく伝わらなかったらすみません。
続編にも期待を乞いません。オソマツ
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