スポンサーサイト

--------

Tag :

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ご機嫌な職場はいずこ?

2009-03-15

高橋克徳+河合太助+永田稔+渡部幹「不機嫌な職場
 なぜ社員同士で協力できないのか」(講談社現代新書)

「不機嫌な職場」
去年の始め頃に初版が出て、
図書館の蔵書に入るのを待って予約して、
半年以上たって
やっと順番が回ってきました。
首を長くして待った甲斐はあったかな~。
色々と考えさせられたのは確かです。

・現状の共有化と分析
・社会心理学に基づく考察
・企業の事例
・問題解決の方法論
と、分担執筆の形をとってます。
ふつうの新書判よりは
内容も構成もどっしりとした印象で、
それでも読みやすい本でした。
そうだそうだと思いながら読み進め
最後まで読んでよく分かりました。
それをふまえてこんどは
自分のいる職場をどう改善してったらいいか
試しに考えてみると、
実はこれがとても難しいです。
違和感じゃないんですが、
うまくいってる組織はよかったねー、
という感じにとどまってしまい
うまく応用できないでいます。
・・・もちろん私の力量の問題が前提ですが。

そんなわけで
うさんくさい感想をいくつか書き残し、
あとでこのぎこちなさをふり返れるように
しておきたいと思いました。

成果主義が組織に与えた影響は大きくて
個々の社員が分断されてギスギスしてしまった、
というのはもう定説のようなもので
当たり前すぎるせいかもしれませんが、
そんなにこのせいばっかにしてしまって
いいんだろうかという見方をしてます。
たかが成果主義の導入くらいで
組織内の協力がなぜそんなに壊れてしまったのか、
その方がよほど不思議です。
もともとそんなに緊密な協力なんて
なかったんじゃないの、
と思います。
みんな右肩上がりでかってたから
一丸となってるように見えただけなんじゃないの、
とか
同世代の人たちが同期・先輩後輩としてごっちゃり組織にいて
仲いい人もわるい人もいるけど、小集団となって共存して
たまたまずっとかり続けたから
「一丸」というスローガンに乗っかってられたんじゃないの、
とか
思います。
昔、日本人はもっと勤勉だった、という
巷の論調も
かなりアヤシイのではないかと思います。

社会心理学というよりも文化人類学の概念をひき
「社会的交換」理論から
協力体制を作るポイントを整理する試みは、
新鮮でした。
そうそうその手があった、って感じで
もっと深く追ってみたい気がしました。
特に職場は
もともと世代も価値観も育ってきた環境も違う人たちが
同じ時間を共有してるので、
異文化交流に等しいところが
現実に沿った理解だという気がします。
交換が成り立つには
「利害」と「信頼」の中間にあるような、
気持でもあるし計算でもあるし、という辺りで
双方一致するものが必要なんだと思います。
成果主義導入以降それが成り立ちにくくなったのは
(急速なグローバル化とか
 同じやり方ではもうからないご時世になった、
 というような)
導入せざるを得なかった背景があるからであって、
本当の原因はそっちにあるから
もう後戻りはできないんでしょう。

示された事例は、どれも比較的新しい組織で、
大きくなる少し前から独特の理念をもっていて
それに共鳴できる人たちが集まって、
経営も組織のサイズも順調に大きくなって行った、という
『会社の寿命』から見れば
青年期までの成功例です。
この企業事例(病院の事例もありました)は
まだ中年太りに至ってないし、
屋台骨を揺るがすようなクライシスに見舞われてないようです。
情報の流れや協力体制が
いったん動脈硬化に見舞われた企業や、
リストラなどで一体感が分断されるような
組織改革を経験した企業は、
そこから再生を図ることができるのかなー。
できないとは思いませんが、
全体としてまとめてみると
この本に提示してある要素と働きかけをまとめても
すっとたどり着けないように思いました。

通読して思いついたのは
(なんとも漠然としたキーワードですが)
「ムラ」じゃないと、
「ムラ」より大きくなっちゃうと、
ダメなんじゃないかと。
どんどん大きくなって
世界に売上を広げて行けるような企業になっても
なおかつ「ムラ」みたいな会社でいられたら
この国の人は長く力を発揮して行けるのではないか
と思います。
「ムラ」になってないと
この国の人は
社会的交換を支える柱が
(情けない位に)保てないのではないかと
今は思ってます。
(あとは「軍隊」とか
 「お上の命令」とか
 ですかね)
「宗教」も「個人主義」も、
この国の人を結びつける共通項として機能してなくて
かりまっか?にすっかり踊らされてきたために
なんだかすごく難しいことになってるんじゃないだろうかと
改めて思いました。
・・・悲観的すぎますかね。

ふだんは自制するようにしてますが、
頭の中身を整理するため、今回は
Amazonの読者レビューをカンニングしてしまいました。
不機嫌な職場はよくない、それは確かにそうだ。
ご機嫌な職場はいいけど、それだけでいいのか。
あえてまとめれば、そんな感じでしょうか。
期待してた分もよけいに
身悶えしてる感想になりました。
FC2 Blog Rankingにほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 経営改革
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

ようこそ

アクセスどうも

プロフィール

ito.tamuro

Author:ito.tamuro
生きてるだけで
気恥ずかしいのは
歳が増えても
抜けません

おもちゃ箱

点取り占いブログパーツ

助かる~リンク

わりと新しい記事

すこし新しいコメント

これでも新しいトラックバック

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。