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常に我に返る精神科医の腹の底

2009-07-05

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春日武彦「精神科医は腹の底で何を考えているか」(幻冬舎新書)
「精神科医は腹の底で何を考えているか」
ここまで書いてしまっていいんでしょうか。
まだ治療が充分に熟してない患者さんや、
この先生が主治の患者さんが読んだら、
ショックを受けたり不信感をもったりしないか
ひやひやする感じです。
(病院勤務から大学の先生にかわられているので、
 もう誰かの主治ではないのかもしれませんが)
・おの処方
・患者さんとの相性
・診断技術
・話を聞くことと支配との関係
・世間知らずであることの功罪
・入院したいと思ってない患者さんを説得する時の方便
・何をもって治癒とするか
タイトル通りに、
この先生はいったい腹の底で何を考えてるんだろう、と
思いそうな局面で、実際に考えていることを、
率直にあけすけに書いてます。
生真面目でも不真面目でもない辺りで、
主観に走りそうになると
ふとそこでに返って、
治療がうまくいくように、というゴールを目指す方向に
バランスをとっているんだ、
ということがよく分かる気がしました。
者さんの教科書として使う、って手も
あるのではないかと思いました。

照れはないけれど、
大いなる自戒と皮肉をこめた、
「100人の精神科医リスト」というのが
巻末についてます。
全部は載せられませんが、
気に入ったのをかいつまんで書いてみます。
3 訴える症状それぞれに別なを出して長大な処方箋を書く
6 自分の臨床能力への不安をつい処方箋へ反映させてしまう
7 自信とステータスとで自在に患者を治してしまえる
11 凡庸で権威主義的なぶん、安感を与える
14 患者がどんなのみ方をしているかも把握せず脳天気に処方をしている
19 自殺予告の電話に、脱力系の姿勢で臨む
21 昔、うんざりさせられたり嫌いだった人物と似た風貌の患者が来院したとき、その患者につい不快感を覚えてしまう医師
24 わがままな患者に対して、陰険で持って回った意趣返しをする医師
27 患者が美人であると、己のみっともなさを強烈に自覚させられて腰が引けてしまう男性医師
32 もはや治療目標が見えなくなってしまったままパーソナリティー障害の患者に翻弄される医師
38 患者が聞きかじりの知識を口にしたからと、それに対して必要以上に反感を覚えてしまう医師
40 説得の内容がいまひとつであることは承知しつつも、熱意や工夫が相手に伝わる可能性を信じて説得を試みる医師
49 俗に言う三分診療に疚しさを感じつつも、時間のやりくりに懸命に取り組む医師
55 他人の命運を握り、そのうえで見せ掛けの優しさを示すことに快感を覚える医師
59 方法論のない事態に対処することこそ己の血が騒ぐと得ている、瞬発力に富んだ医師
62 精神科医の白衣が内科医や外科医と同じであることの意味を十分に分かっている医師
68 世間知らずのくせに、逸脱した事象には妙に明るい医師
74 文学とも人文系とも無縁なまま精神科を志す医師
80 確信犯的に身分詐称をする医師
82 患者に向かって、今まで騙していたことを告白する医師
84 けじめのない善意などよりも、時には勢いに任せて事態を進めたほうが相手に安感をもたらすと得ている医師
87 この病気は治るでしょうかと尋ねられて、どう答えようかと躊躇する医師
92 本を口にすることは憚られるものの、それを黙っていることにも抵抗を覚えて苦しい境地に立たされている医師
98 和解という形を、ゴールインとして設定することが実際的であると考える医師
100 倫理や哲学の領域に属す問題と現場で向き合いつつも、それに答えを出せぬまま診療に忙殺されている医師

心が雨漏りする日には」に、
中島らもさんが10年くらい処方されていたお
ずらっと書いてあって、
お兄さんに相談した結果、
そのをすっぱり止めてしまう、
という下りがありました
そこを読んだ時には、
らもさん、全部止めちゃダメじゃないかと思ったのですが、
この本を読んで少し考えが変わりました。
止めることにも意味があって、
その代りに、この先生のような
正面から向かってくれるいい先生に出会えたら、
ほんとうに必要なお
必要な時にだけ出してもらって、
まだまだ
面白おかしく生きていられたのではないかと。
いずれにしても繰り言に過ぎないのは確かですが。
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