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映画の中の死神

2009-08-29

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伊坂幸太郎「死神の精度」(文春文庫)
「死神の精度」

この作家の作品は
何冊かもう読んだんですが、
感想考えて書けるほど
冷静にはなれませんでした。
読むと暫くは、
必ず出てくる濃ゆい登場人物の
理屈っぽくてポップな口調と
ディレクターズ・ビューの乾いた思考様式が乗り移って、
自分のペースが心地よく掻き乱されてしまうためです。
この作品(短篇連作)では、
主役が過剰な饒舌ではないので
マヒがとれないままでも
感想は書けそうです。
それでも中性は存分にあります。
使用上の注意をよく守らないと
って感じがする位には
ハマります。

死神の目から見たしき人間たち、
という構図です。
死神は人間たちをしいとは思ってなくて、
違う星から来た人の視点で
無色透明に受け止めてます。
缶コーヒーのCFに出て来る
ハリウッド映画の俳優にも似てますが
風刺はなくて、
受け止め方は読者任せです。
スクリーンに投されたやりとりに
どう感情移入するかは観客の自由で、
制作者の狙ったところにそれが落ちたら
作ったもん勝ち、という
ハメられる快感に満ち満ちてます。

文庫版の解説では
ロシア文学の先生が、
「異化」という学術用語を出してきて
作品の特徴を論じてますが、
違うだろ、と
ツッコミ入れたくなりました。
これは文学ではなくて
ヨーロッパ画の手法ですよね。
監督の代わりに出た狂言回しのキャラクターが立ってる。
全智全能に見えないようにキャラクターに制約がかけてある。
(調査部と情報部の他に何部があるのか知りたくなりました)
ぶり(ミュージック!)と
ズレた会話に人間くささを見間違う。
人間じゃないから時空を超えていても大丈夫。
最終的にはかっこいい。
すぐに映画にもなったようですが、
頷けます。

画では
もっとかっこいい死神になっていそうで、
イメージがまた違うのでしょう。
それでも伊坂ワールドは画仕込みなので、
作る方が楽しんでいるのが
伝わってくる作品になりやすいだろうなぁと思います。
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