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うまく支えれば自分で「のりこえる」

2010-01-03

Tag : もぞもぞ

林直樹「リストカット-自傷行為をのりこえる」(講談社現代新書)
「自傷行為をのりこえる」

重いテーマの本も続けて読んでます。
が、読んだのは年内で
新年早々ではありません。

その昔、
若気の至りと思ってた行動の病理を
のりこえた人(だけ?)が
社会人として務まるものと勝手に思ってました。
はしかみたいに思えてたのは
持続成長を望めた頃の大人の寓話みたいです。

リスカ(アムカともいうらしいです)したことを
のりこえたわけでもなく社会人であり続ける人が
目立つわけでもなく普通に現れるのが、
(例えばイギリスみたいに)当り前になりそうです。
そんな気がしてきたのでこの本を読みました。

それでよく解ったのは、
「のりこえる」ことを旧世代が求めるのは
もう済んだ大人から見て
昔を都合よく忘れた後の
不自然な要求に過ぎないみたいです。

精神科医である著者は
この問題に取り組むために、
専門家チームによる治療と
家族や友人の連繋による対応とに分け、
そのポイントと役割分担について
まとめて書かれてます。
治療者=関係者チームが
ご本人の「のりこえる」試みの可能性を
どれだけ信じて関係を保てるかに
治療の成否がかかっていると考えておられます。
頭が下がります。

周囲の受け止め方には
二方向のリスクがあると思いました。
その昔、自分は独りでのりこえた、と思っているなら、
その大人は自分の周囲に有形無形の支えがあったことを
きっと都合よく忘れてます。
(自立できたと思えるまでは
 すごく苦しいときもあった、って
 思い出せる人もいると思うんですが)
自分でのりこえたつもりの人が
のりこえる前の不安定な人を突き放す引き金になる
危険性を暗に説いてます。
(ある意味、自分で切り拓いたと思える人が
 タフで健全なのかも知れません)

「のりこえる」までの葛藤の
もう一つの忘れ方は、
必要以上に親身になって抱え込む関わりです。
(これもなかなか怖いです)
頼る方は弱ってれば親身な人に頼ってしまいます。
後で後悔したり怖くなったりして
頼っちゃいけないと思い詰めて相手を突き放したくなる
弱った人の葛藤を、
頼られる方は忘れてしまいます。
・・・自分だってその昔
周囲が遠赤外線だったから
バランス保てたのに。

もっと対応が難しくて
周囲も嵐に巻き込まれたと感じるほど
途方にくれる人(?時期?)にどう対応していくかの
解説は省かれてます
(丁寧に書かれた薄手の本には
 それ以上期待しちゃいけませんね)。
れるをどうみんなで支えていくかの
処方箋になってると思いました。
こんなに濃やかな先生が率いる治療チームが
せめて市に一つ位あれば。
できれば1万人に一つ位欲しいです。
数字に根拠はありませんが
それでもかなり忙しい対応になる気がします。

お屠蘇気分で書くのもナンですが、
もうひとつついでに(写真のように)
お酒(や薬物)が背後で影響して
の不安定を増やしてると思います
(もちろん著者の先生も指摘されてます)。
当座の安定とその後の不安定の
ずれと本質を見抜ける大人が
どれだけ周囲にいてくれるか、
一番の鍵はそこにあると思いました。
周囲の聡い人を育てる力が
治療の専門家に備わってるのだろうか
とても配になりました。
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