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悪態をつく距離感

2010-04-05

Tag : アーハ!

川崎洋「かがやく日本語の悪態」(草想社)
「かがやく日本語の悪態」

「この野郎、ぬさみでな、ほでなすのぜえごたろの抜けさぐ、見だごどもね。かぼねやみで、仕事はぶっちゃげでおいでのっつおばりこいて銭のこどどなっど、ぬさの懐ばかり勘定しゃばる、すわっぴりやろ。女(おな)ごば見っつど、すぐに、すっぺ下げてでれでれしゃがって、一厘玉さ、腰上(こっしゃ)げしたよな格好してるくせに、はっちゃぎになって尻(けっつ)ばぶくってガラスべんちゃらたらたら語(かた)ってけっかって、てそずらしい助平やろ。ぬさの顔みだこどあっか。面はじゃっけで天井きな臭えように鼻びちょで、ずらっ禿のさいづち頭、おまけに、すずめけえっこあくしょしたような顔すて、どんな、けえね女ごだってそばても寄んねべや。いぎすかねこだ。蔵すまいのかげ猫みでなことすんな。おどけでねえてえほうやろだな、ぬさは!」
(意訳 この野郎、お前みたいな、抜け作の田舎っぺのまぬけはみたこともない。怠け者で仕事はほっぽり放し、ほっつき歩いて、金のことになると自分の懐ばかり勘定しやがる。けちんぼ野郎。女を見ると、すぐに目尻をさげてでれでれしやがって、ちびのくせに、躍起になって女の尻を追いかけ、見えすいたおべんちゃらをぺらぺらといやがる、手の早いスケベ野郎。お前自分の顔を見たことあるのか。あばた面で、鼻は押しつぶれてぺしゃんこで、まるっぱげの、額と後ろがでっぱった頭、おまけにシジミ貝がくしゃみしたような顔をして、頭は弱いときてる。女だってそばに寄ってきたりするもんかね。いけすかないったらないよ。かげでこそこそするなっていうんだ。とんでもないいい加減野郎だなお前は!)(p.140)

宮城のことばで
夫に対して女房が悪態の限りをつくす。
実に爽快で後味がいい。
こういうの
けれんみがない、ってって
合ってるんでしたっけ。

世間は狭かったかもしれないけど
濃厚なつながりがあったってことでしょう。

忙しくしてると
悪態つける仲間がいなくなる。
旧友もしかり。
大人になったからではなくて
昔みたいに一緒にいるわけではないからでしょう。
昔の話に戻ればまだそうでもない。
悪態は礼儀の問題というよりは
その時の距感そのものを表してる気がします。

歌舞伎や落語の世界の悪態を眺めていると
庶民が金持や侍や権力者を鮮やかに罵る例が多いと感じる。
ひょっとして
中流階層なんていない方が
世の中はちょうどよく安定するんじゃないか、なんて
発想が飛躍する。
たぶんまた鎖国しないとダメでしょうが。

月並みですが
葉は生き物ですね。
人が葉にナメられないように
絶えず感覚を磨かないといけない
と思いました。
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