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仮説を立てない脳研究者

2010-04-17

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池谷裕二・木村俊介「ゆらぐ脳」(文藝春秋)
「ゆらぐ脳」
はじめ「科学者」の本として
記事を書こうと思いましたが、
あとがきには
科学」が和製造語である
私は「究者」
(順不同。いずれもp.232)
と書いてあったので、
タイトルを変えました。
橋本内閣の時に造られた言葉だそうです。
「脳科学者」にうさんくさい人がいる訳が
少し判った気がしました。

究の中身やアプローチ
究者・科学者としての生活上の課題
究そのものに対する問題意識を
語りたいだけ語り尽くした本でした。
インタビューアは黒子に徹して
影も形も見えません。
ただ、構成の妙という感じで
仕事のやりがいや熱い思いを引き出すのが
うまいなぁと楽しく読めました。

分子生物学のアプローチで、
脳の複雑さに手が届くのだろうかと気になってたので
「何もしていない時」も、活性化や沈静化の狭間で脳活動はフラフラとゆらいでいるという実験結果が出たのです
(p.198)
脳に再現性はありません
(p.218)
「『再現性がないこと』には再現性がある」とその再現性を説明すれば、サイエンスの文脈で「再現性のない」ことを主張できる
(p.220)
なんてことが書いてあるのを読むと、
一見何の役に立つのか
それで何がわかったのかと
理詰めの究者にはすぐ詰め寄られそうな
原初的な発見とアプローチに
わくわくします。

分子のふるまいと聞くと
レトリックの巧妙さにはうなりますが、
おとぎ話のような後味が残ります。
意味もなくゆらいでる
の神経細胞のふるまいを
追いかけていくと聞くと
そのアプローチの方が
の本質に近い気がします。

可塑性って言葉は戻れるって意味じゃなくて
(当たり前ですね、そっちは可逆性)
元に戻らない変化が生じうるって意味のようですね。
が発達するってことも
何かを学習・記憶するってことも
老化するってことも
変化したら元には戻らない性質が
神経細胞にないと、
成立し得ない現象なわけです。
繰り返し再現する現象だけを追いかけてたら
いつまでたっても
生きたり死んだりする現象には
追いつけない気がしてならないので、
強い味方を得た境です。

この先生の本を読むのは2冊目ですが
(1冊目は海馬に関する対談です)
ぜひいろんなことを
つきとめてってほしいなあと思いました。
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