スポンサーサイト

--------

Tag :

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第6の大量絶滅へ

2010-07-04

Tag : もぞもぞ

吉村仁「強い者は生き残れない
 環境から考える新しい進化論」(新潮選書)

「強いものは生き残れない」
意外性に訴える題名の本で、
ブログでの書評を他にもいくつか見つけました。
この本を知ったきっかけは
「情報考学 Passion For The Future」さんの記事で、
他にも「404 Blog Not Found」さんの記事
ふたつめもありました。
トラックバックするにはおこがましいので
(こっちはそんなに中身ありません)
単にリンクのみ張らせて戴きます。

数理モデルを駆使した化生物学の先生が、
自然淘汰で生き残れるのは
協力・共生して境変化に対応できる
適応戦略をとれたものだけである、
という観察された事実を紹介してます。
利己的なふるまいや弱肉強食のセオリーだけが
生き残りの条件ではないということを
丁寧に説き明かしてます。
特に絶滅の危機に瀕するような
大きな境変化を経て生き残るには、
利他的な行動をとれる種こそが
強いのだ、という、言わば「優しい化論」です。

熱帯雨林の破壊の行を観察すると、
昔、恐竜が絶滅した頃のように
今は6番目の大量絶滅を迎える手前に
来てるんだろうという考えは、
学者の間で認識されてるようです。
化に「進歩」という色合いがしだいに薄れ、21世紀の生物学では「進化」は単に「変化」と同じ意味になっている。(p.136)
これくらい、観察の単位を大きく広げれば
確かにそうなんだろうと思います。
後から生まれてくる子どもたちに
豊かな境を残せるのだろうか、
という懸念や責任感(気負い?)も、
我ながら少し愚かしいものに
思えてきます。
個体である自分があがいたところで
どうなるものでもないんだろうなと。
別に無常観とかではなくて。

進化生物学の視点から
人間の寿命は短い。だから、2代、3代あとのことまで考えて行動することはなかなか難しい。(p.225)

と言われると、
人間も生き物の一部だから
そりゃしかたないよねー、
という気分になります。

後半うまく呑み込めなくなったのは、
この話が経済学やバブル以降の経済情勢の分析に
援用され始めた辺りです。
生物学の視点から見た経済学というのは
面白いアングルでしたが、
それとこれとは話が違うんじゃ?
って感じです。
まぁ、
ヒトは愚かだから生き残れないかもね、
ってことでは、
そらそうだろうなあと思います。
トヨタの渡辺捷昭社長(当時)が、
「強いものが生き残るのではなく、境変化に対応できたものだけが生き残るのだ」と
コメントしたという話に、
21世紀の化論のテーゼと同じ文脈は
私には読み取れませんでした。

境による選択に耐えられる適応戦略を、
生き物が自ら選択してとってるとは思えないです。
たまたま戦略をとれたものが生き残る、というだけの気がします。
先生の研究として名高い「素数ゼミ」もそうみたいですし。
適応戦略を生き物がとっている、という視点に
途中から語り口が変わったことに
違和感を持ちつつ読んでました。
に支配されてるのは公平なことで、
その中で生きる人間は
できる限り合理的な選択をしようとあがく
(でも利己的な人間も必ずいる)しか、
ないんだろうなあと改めて思いました。

著者の主張に添えない
うさんくさいコメントで失礼します。
別に反論でもないんです。
FC2 Blog Rankingにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

ようこそ

アクセスどうも

プロフィール

ito.tamuro

Author:ito.tamuro
生きてるだけで
気恥ずかしいのは
歳が増えても
抜けません

おもちゃ箱

点取り占いブログパーツ

助かる~リンク

わりと新しい記事

すこし新しいコメント

これでも新しいトラックバック

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。