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返却済を思い出す

2010-09-18

Tag : 屈託

永田守弘「教養としての官能小説案内」(ちくま新書)
「教養としての官能小説案内」
8月は暑さと仕事に追われて
あまり本が読めませんでした。
図書館からの督促がしだいに激しさを増し
(といっても毎週コンスタントに
 メールと電話が来るだけですが)
とてもいけないことしてる気になるので
返せる本からどんどん返す作戦(当たり前!)に
舵取りをしました。

写真週刊誌「FOCUS」と同時期に創刊された「ダカーポ」っていう
活字中毒者のための雑誌がありました。
写真だらけと文字だらけ、ある意味対極で
私は活字を貪る方に自然と行きました。
その名物コーナー「くらいまっくす」を
創刊から休刊までずっと担当されてた、
研究家の書かれた本です。
もう返却したので本が手許にはないんですが。
思い出しながら書いてみます。

画像は筑摩書房のページからお借りしました。
本の存在を知ったのは、いつも参考にしてる
橋本大也さんの書評ページです。
トラックバックもさせて戴きました。

年間300冊は読むというたゆまぬ活動を通して、
時代の変化と関連した流行作家・ジャンルやテーマ・表現の変遷を
淡々と記してあります。
おそらく著者の好みや思い入れは別のところにあるんでしょうが、
ぐっと抑えたトーンで客観性を保ってます。
それでも思い入れは十分に伝わってきます。

日陰とはいえ文学の一部だった頃、
タブロイド版の夕刊紙に連載されるようになった頃、
キオスクの回転式の本棚に
どきっとするタイトルの文庫本が並ぶようになった頃、
確かに比べて読んでくと、ずいぶんと表現が変わってます。
ネット時代・携帯小説が増えてからのことはあまり触れてありませんでした。
さすがに追いかけるのも大変なんだろうと思います。

日の当たる所に置かれるようになってから
当然のように表現も過激になってきてます。
とはいえ、あくまでも
想像をかきたてるための隠喩が満載で
それが整体のように面白かったりもします。
あ、そんなところにも興奮のツボがあったのか、
という驚きです。
「くらいまっくす」の連載には
必ず引用の末尾にオチがついてましたが
中には趣向が凝りすぎてて
そこに笑っちゃうのもあったことを思い出しました。

文学の一部だった頃の方が秘めた望を感じるので
私にはに合う感じです
(昭和の感覚なんでしょうね)。
時代の流れに合わせて起きた大きな変化は
女流作家の出現と台頭にもあると再確認しました。
その後は、女性が一方的に征服されてしまう小説のストーリー展開が
急に単純で色褪せたものに見えてきたことも思い出しました。
紹介されていた女流作家さんの作品を
私はあまりフォローできてないのですが、
図書館にあったら(ないかなあ・・・)
借りて読んでみたいと思いました。

他に、以下のサイトにも
トラックバックとリンクを張ります。
マガジンワールドWebダカーポ(雑誌の名前だけ残ってます)
大イチョウ植え替え(残念ながら引用以外にはまだ通読したことがありません)
『教養としての官能小説』永田守弘著(ちくま新書)(女流作家さんかと勘違いしてしまいました)
官能小説の山場を紹介 [役に立つ恋愛物語を!](梧桐渉さんは恋愛研究者だそうです)
『教養としての官能小説案内』 永田守弘(大学生協にも売ってたそうです)
知られざるサブカルチャー 「教養としての官能小説案内/永田守弘」(ついぞ衰えぬ読書量に感嘆します)
永田守弘さん『教養としての官能小説案内』(文章修行の先生でしょうか)
Amazonのレビューは少ないんですが、
ウェブでは色々な人が採り上げていて
読者のすそ野は意外に広いようでした。
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テーマ : 恋愛:エロス:官能小説
ジャンル : 小説・文学

梧桐渉さんのコメント

お礼を兼ねて

本文中でご紹介いただきました梧桐渉です。
こちらのblogについて、私のblogの下記の頁で言及させていただきました。
http://gotolove.blog.so-net.ne.jp/2010-09-25

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