スポンサーサイト

--------

Tag :

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鎖国引きこもり出島化

2010-09-19

Tag : 合点だ

吉川尚宏「ガラパゴス化する日本」
(講談社現代新書)

「ガラパゴス化する日本」
図書館からの督促は(まだ言ってる)
後から予約が入った本があると
その勢いが増すのですが、
人気のある本に限って
余裕のあるときに読みたいので
つい後回しになりやすいです。
夜行バスに乗って
寝られなければ読めるかと思いましたが、
すっかり安眠できました
(起きたら首が痛かったので
 空気枕を使えばよかったです)。
本はちっとも読めませんでした。
一応読んでから返しましたが、
今回の督促指令はこの本の予約が入っていたために
激化したのでした。
お待たせしてしまいました。
引き続き返却後の思い出し記事です。

読み始めると面白くて進みが速かったです。
前半はマクロな分析で(専門外ですが)
牽強付会の趣を感じツッコミながら読みました。
結論が先にあって、それに合うデータや現象を気ぜわしく
並べ立ててるような印象がありました。
ひとしきり読み進めたあと
肚に落ちたのは
本を大きなだと錯覚していたのだが、二〇〇年の夢から覚めれば、結局、ガラパゴス諸であったのである。(p.119)>
のくだりでした。

最近ガラパゴスになったというよりも
もともとガラパゴスだったという風に
受け止めた方が自然な気がします。
鎖国したままたくさん輸出をしてきて
けっきょくは引きこもってるんですよね、きっと。
(そうじゃない企業もいっぱいありますが、
 それを言い出したらマクロな分析が成立しませんよね)

そのままじゃ何がいけないかというと、
どんどん国際競争力が落ちるとか、
高品質高格のものばかり作ってたら取り残されるとか、
サービス産業を国際化できないとか、
書いてありました。
私には右肩上がりが続いた頃の夢がなかなか醒めない人が
復活を請い願う物語に読めました。
批判ではなく感覚の違いなんだと思います。
続いた事自体が奇跡的だったのであって、
そんなに儲かり続けることばかり考えるのは
バブルの夢を追いかけるのに等しいと思います。

後半の事例研究と提言はもっと面白かったです。
(皮肉じゃなくて)
企業の分析はキレがよくてわくわくしました。
捨てたもんじゃない企業の事例は読んでて楽しいです。
もう、どうしても製造業でワールドワイドに勝たないと、
っていう図式を卒業したい感じです。

北海道の出化、ってキーワードもありました。
一番、国際社会に近い風土と歴史があると思います。
全部を開放するのはどこか怖いんですよね。
若者の草食化もガラパゴスでくくってありましたが、
それも最近はじまった話じゃない気がします。

もうひとつ、国際政治学の用語だそうですが、
「知識共同体(エピステミック・コミュニティ)」というのが出ていて、
あーそういう言葉で整理することができるのかと思いました。
知識の「もっともらしさ」は、このエピステミック・コミュニティの了解事項として、生み出されることが多くのである。(p.227)
国際的なルールづくりにもっと
入り込んでいかないと置いていかれる、
というのは尤も至極だと思います。
一番言いたいのはここかな。
なかなか本人はそのメンバーには
入れてもらえないんじゃないかと心配です。
交渉事が苦手な上に白人ではありませんから
策略がよほどうまくいった場合に限り
食い込めるかもしれないって感じだろうと思いました。
この辺はぜひ頑張りたいところなんだろうし、
真の国際化なんでしょうね。

もともとみんなを国際人にしようとするのは
無理がありますよね。
国に残る人と、自由に出入りする人と、
両方いていいんじゃないでしょうか。
今でも、本土決戦になったらほぼ負け
というような心理的な構えは続いてる気がします。
あと国内的には、
お年寄りのタンスに眠った預金を
なんとかして若い人に回せないかと思います。
それは現代のタブーでしょうか・・・
FC2 Blog Rankingにほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 日本を憂う
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

ようこそ

アクセスどうも

プロフィール

ito.tamuro

Author:ito.tamuro
生きてるだけで
気恥ずかしいのは
歳が増えても
抜けません

おもちゃ箱

点取り占いブログパーツ

助かる~リンク

わりと新しい記事

すこし新しいコメント

これでも新しいトラックバック

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。