無駄な力が抜けて動作を行える、心地よさ
甲野 善紀「古武術に学ぶ身体操法」(岩波アクティブ新書)

「古武術」という言葉のイメージから、
伝統と思想に裏打ちされた
難しい表現の思想や背景が出てくるかと身構えていましたが、
まったくそんなことはなかったです。
身体を無理に使わない方法を日夜探求されている実践者による、
率直な指摘と提言に満ちた本でした。
巨人にいた桑田投手への指導、
桐朋学園高校バスケットボール部への指導、の実例を通して、
日本古来の合理的な身体の使い方のエッセンスを
指導した結果の手応えが書かれています。
明治になって普及した「武道」「軍事教練」、
西洋から入ってきた「体育」「スポーツ」の浸透によって失われた、
それ以前の「自然な動き」を指導することの難しさについても
書かれています。
身体全体を力学的に無理のない形で動かして使う、
ひとつひとつの着想にたどり着くまでは
きっと大変な試行錯誤の積み重ねがあるのだろうと思います。
エッセンスを受け取る方には直観的に分かりやすい話ばかりです。
実際にその通りに身体を動かしてみれば、
必要な力がかかって無駄な力が抜けて動作を行える、
心地よさが身体から返ってきます。
痛みにも快い痛みと不快な痛みがあるように、
身体の声に耳をすまさないうちに
現象のカテゴリー分けを頭だけでしてしまわないように、
身体と相談しながら動く時間を大切にしたいと思いました。
蛇足ですが、
というくだりがあり、おやっ、と思っていたら、もう少し後の方に
という具体的な記述があり、
女子大に武道家で思想家の先生がいてちっともおかしくない理由が分かりました。





「古武術」という言葉のイメージから、
伝統と思想に裏打ちされた
難しい表現の思想や背景が出てくるかと身構えていましたが、
まったくそんなことはなかったです。
身体を無理に使わない方法を日夜探求されている実践者による、
率直な指摘と提言に満ちた本でした。
巨人にいた桑田投手への指導、
桐朋学園高校バスケットボール部への指導、の実例を通して、
日本古来の合理的な身体の使い方のエッセンスを
指導した結果の手応えが書かれています。
明治になって普及した「武道」「軍事教練」、
西洋から入ってきた「体育」「スポーツ」の浸透によって失われた、
それ以前の「自然な動き」を指導することの難しさについても
書かれています。
身体全体を力学的に無理のない形で動かして使う、
ひとつひとつの着想にたどり着くまでは
きっと大変な試行錯誤の積み重ねがあるのだろうと思います。
エッセンスを受け取る方には直観的に分かりやすい話ばかりです。
実際にその通りに身体を動かしてみれば、
必要な力がかかって無駄な力が抜けて動作を行える、
心地よさが身体から返ってきます。
痛みにも快い痛みと不快な痛みがあるように、
身体の声に耳をすまさないうちに
現象のカテゴリー分けを頭だけでしてしまわないように、
身体と相談しながら動く時間を大切にしたいと思いました。
蛇足ですが、
合気道は柔道・剣道と比べて年齢層も広く、また女性が多く、女子大でも人気があります。(p.57)
というくだりがあり、おやっ、と思っていたら、もう少し後の方に
例えば、評論や思想の分野においても第一人者でありながら、大学の授業で合気道も教えられている神戸女学院大学の内田樹先生のような存在は、そうした事態を先取りしたタイプの体育教師と言えるかもしれません。(pp.123-124)
という具体的な記述があり、
女子大に武道家で思想家の先生がいてちっともおかしくない理由が分かりました。







