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稲作の前にも「文化」はあったのか?

2008-02-10

Tag : もぞもぞ

佐々木高明「照葉樹林文化とは何か」中公新書
照葉樹林文化とは何か

ツバキ、サカキ、ヒイラギなど神事にも用いられる
葉っぱが厚くてテカテカしてる樹木を、
照葉樹というんだそうです。

照葉樹の森が生い茂っている地域、
東アジアの少数民族の暮らしぶりを調査すると、
・焼畑農耕による雑穀・根菜中心の栽培文化
・モチ・チマキを食する習慣(蒸かす、搗く道具)
・ナレズシ・ナットウ・麹酒など発酵食品の広がり
・養蚕・漆器・竹細工
など、
稲作による生活が文化として確立する
前からある、
こんもりと繁った豊かな森と暮らす
日本古来の文化の独自性とルーツを
裏付けてくれる結果が、
民俗学的な調査からも得られるんだそうです。
1960年代から調査研究されていたということも
この本を読むまで知りませんでした。

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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

医学が呑み込む(?)心理学

2008-03-01

岡田尊司「人格障害の時代」平凡社新書
人格障害の時代


殺人事件、嗜癖、虐待などの事件やニュースの裏に
報道されない背景として
人格障害という病理があるのだと説いている、
医療少年院に勤務する精神科医によって書かれた
解説と問題提起の書です。

人格障害の定義として自己愛(我執)の障害であることを指摘しています。
対象関係論の概念である抑うつポジションが前提としてあって、
その反動で出てくる躁的防衛が、嗜癖などの問題行動の発端であること、
対人関係における不安定さを含む症状や行動は、
その人のサバイバル戦略である、
ということを丁寧に説いています。
人格障害の人が増えている背景として、
社会倫理や躾の弱体化、
疑似現実・実存主義的価値観・資本主義の影響を
指摘するくだりについては
いちいち感心したり膝を打ったりして読み進めてました。

疑似現実の問題については、
どうしてこうもゲームばかりが槍玉にあげられるかと
普段から苦々しく思ってるもので、
その点ばかりが強調されるのは不公平だと思ってます。
資本主義という仕組みがもともとそういう装置を内蔵しているのでは。
虚構を大量生産・大量消費して生活のリアリティを奪っているのは、
モータリゼーションだったり高度情報化社会だったり
(金融工学、って言葉を知った時は、とてもうさんくさくてワクワクしました)
自己愛の幻想肥大をかきたてて付加価値によって消費を促す広告宣伝のあり方だったり
(やせすぎモデルはその典型かなと思ってます)
未成年の購買意欲をかきたてて親世代の消費を促す販売戦略の浅ましさだったり
(携帯電話が子どもから奪っているものの大きさはゲームの比ではないのでは?)
すると思ってますんで、
こうした指摘そのものが英断だと思いました。
珍しく暑苦しく語ってすみません。

実存主義的価値観が自己愛の肥大につながっている、
という指摘には目を拓かれた思いがしました。
実存主義的な世界観に重きを置いて暮らしている一方で、
自己実現、キャリア形成などの美辞麗句が
非凡でもない一般の人たちをいかに惑わせているかについても、
ずっと引っかかってます。
その源が実存主義的価値観にあると言われればその通り。
反論はないし、
自己矛盾を看過し放置してきた我が身に気づかされ
しばらくぼんやりと内省した次第です。

示唆に富んだ書籍に巡り会えた喜びをかみしめる一方で
読後にずっと引っかかって残っている違和感は、
(まだうまく言い当てる自信がないんですが)

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

ケアより鑑別?

2008-03-16

岡田尊司「パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか」PHP新書
岡田尊司「パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか」

人格障害についての本をもうひとつ読みました。
(元々はこちらを借りて読めずに返してしまい
 半年くらいしてリトライしたのでした。
 そのときに一緒に予約して先に届いたのが、前の本で、
 それがこの2冊を読むことになったきっかけでした)
接し方について、
周囲としてはその人の持ち味や苦手な面をよく整理して理解し
ほどよい距離をとって接していくことが、
合計10のパーソナリティ障害の類型に関して述べられています。
話はとても分かりやすいのですが、
なぜかよく分かった気がしてこないので
感想を書くのが遅くなりました。

類型化することは可能だと思うのですが、
そんなに典型的な人ばかりがいるものだろうかと
どこかで余計に混乱している感じです。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

からだに訊く生きかた

2008-03-16

奥谷まゆみ「おきらく整体生活」ちくま文庫
奥谷まゆみ「女力は骨盤力」主婦と生活社
奥谷まゆみ「おきらく整体生活」奥谷まゆみ「女力は骨盤力」

八王子で「からだクリエイト きらくかん」という治療院を開業しているとのこと、
とても元気な先生が書かれた本で、
読んでるだけでも元気になってからだが楽になるような、本2冊、
これも一緒に予約してきて読みました。
「女力は骨盤力」(おんなぢからはまたぢから、と読むそうです)の方は
本も大っきいですし、電車内で読む勇気が出なかったので
家でぱらぱらめくった程度ですが、
色々と自分でも試してみたいものばかりです。

21世紀はからだの時代だと私は勝手に思っているので、
自由でおしゃべりなからだを取り戻し、保つために、
色々な工夫を読んだり試したりしたいと思います。
きっと女性のからだの方がバランスを保つには難しくてややこしいのでしょうが、
よくなると実感が分かりやすいのも女性の方ではないかと思いました。
施術する先生も楽しいのではないでしょうか。

目を使いすぎると骨盤の動きが悪くなって、
春になっても骨盤がゆるまないと、花粉症が悪くなる、とか。

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テーマ : マッサージ、整体、鍼灸など
ジャンル : ヘルス・ダイエット

ラブラブ♡ホテルへの進化

2008-04-19

Tag : アーハ!

金益見「ラブホテル進化論」(文春新書)
「ラブホテル進化論」
フィールドワークの新しい切り口や実践を期待して読みました。
研究の書というよりは、エッセイのようなノリで、
話し言葉中心に書かれている印象です。
取材は大変そうだったようですが、
楽しんで研究してきた感じが伝わってきて
微笑ましい感じです。
指導教官にでもなったような、
温かく見守りたい気持にさせられました。
今でも現役大学院生とのことで、
アマゾンのサイトには
腰巻に著者の写真がついている書籍見本が出てます。
著者のブログはこちらです。

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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

最新鋭の「情報」の教科書

2008-04-27

大向 一輝「ウェブがわかる本」(岩波ジュニア新書)
「ウェブがわかる本」
情報処理推進機構「未踏ソフトウェア創造事業」の
スーパークリエイターとして認証されたことのある、
新進気鋭の開発者・研究者が書いた本です。
中高生向けの「Web 2.0」の解説書です。

自ら使ったり作ったりしている人の書いた本なので、
説明が明快で分かりやすいです。感心。
インターネットとかコンピュータと言わずに
「ウェブ」というところがまた新しい。

中学生には読み進めるのに骨が折れる箇所が
あると思いますが、
何より

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テーマ : 高校生
ジャンル : 学校・教育

私はユダヤ人をよく知らない

2008-05-21

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」文春新書
「私家版・ユダヤ文化論」


思想家であって武道家であって、
女子大の教授でもあるという、
私の知り合いにはあまりいそうにない人が著者です。
レヴィナスを師と仰ぐ先生で、読み進めると感覚が近いというか、
同じようなところにこだわって世間を見つめてるなあ、という、
屈託の匂いを感じます。

実に色々なことが書いてあって、
感想自体まとめきれないけれど、
ユダヤ人のことも
ユダヤ教のことも
反ユダヤ主義のことも
戦前の日猶同祖論のことも、
ちっとも知らない私であっても面白い本でした。

哲学者の書いた哲学の本だろうと思って手に取りましたが、
思想家の書いた思想の本だったことが、
終わりまで読んで実感として分かりました。
つまり、自分が思ったことを書いてあるのであって、
解説や論述とは異なる感じです。
(だから私家版、なのでしょうが)

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

ぎこちない感想

2008-06-08

Tag : 屈託

内田樹・池上六朗「身体の言い分(からだのいいぶん)」(毎日新聞社)
「身体の言い分」
そんなに凝ってるわけでもないですが、
思想家で武道家の女子大教授と、
航海士、金属工学技師を経た整体の先生の、
放談集を今度は読みました。

後半ちょっとお酒が進みすぎたのか、
内田先生が好きなことをしゃべって、
池上先生がそれを受け止める、というスタンスに決まってしまい、
対談、という感じでなくなってきたのが、ちょっと残念でした。

読んでる分には面白かったのですが、
うさんくさい私は最近、
この辺のことをブログにどう書こうか、
と考えながら読んでます。
そうやって読んでることに気づいたら、
よりぎこちなくなって、中身に集中できなくなりました。
残念。
気づいた方がよかったのか気づかない方がよかったのか、
いずれにしてもまともな感想が書けなくて、失礼します。
まあ、元が元ですから、たいした違いはないかもしれませんが。

私が伝えきれないことを補足するため、
お二人の運営するサイトを紹介しておきます。
池上先生の整体に関する考え方は、
これを読んでちゃんと理解しようとしないと、と思ってます。
内田樹の研究室
三軸修正法
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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

匿名でこれだけ書くなら何かを変えていただけそうな・・・

2008-06-08

Tag : 屈託

西城有朋「精神科医はなぜ心を病むのか」(PHP研究所)
「精神科医はなぜ心を病むのか」
手に取った時に想像したのは、
精神科医ってこんなに大変な環境で働いているんですよ、という
現状を伝えるルポルタージュのようなものだったんですが、
中身はもっと広範に亙っていて、
しかも書いているのは現役の精神科医とのことでした。
匿名だそうです。
ネット検索してみるとpsychiatrist(精神科医)を
もじったペンネームではないかという
うがったコメントにも出くわしました。

いかにも医療関係者が好きそうな気がする、
知的で皮肉った面白い言葉が出てきました。
QOML(クオリティー・オブ・マイ・ライフ)だそうです。
患者さんのQOLも大事だけど、我々のQOMLはどうなるのかと、
そういう使い方をするんでしょうね。
どの業界にもありそうなジャーゴン、てだけかもしれませんが。

厚生省は医療費削減しか考えていないので、
精神科医療はいつも手薄な環境でしか行えない、
というのは、題名通りの指摘ですが、

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テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

麻雀で科学してみた。

2008-06-22

Tag : もぞもぞ

とつげき東北「科学する麻雀」(講談社現代新書)
「科学する麻雀」
インターネット雀荘「東風荘」で活躍した
通信工学・情報科学専攻の大学院生が、
統計モデルとシミュレーションを駆使して
を科学してみるとこんな本になる、
という、よいお手本のような本でした。

場面・状況に応じて、
リーチかダマテン狙いか、
勝負か打ち回し(良形待ち)か、
ツッパリか強打かベタオリか、
巡目と他家(メンバー)の出方・点差を考慮して、
その時点での期待値をベースに作戦を決める、
という、
確率論に忠実な戦法だと思いました。

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テーマ : 麻雀
ジャンル : ギャンブル

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